学会からのお知らせ

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会報 最新号より

  • <走馬灯の逆廻しエッセイ> 第29話「これからのワクチンは分子生物学mRNAワクチン」

    ワクチンは、生体が持つ免疫力を特定の標的に向けて誘導する素晴らしい医薬品である。ウイルスや細菌やカビなどの外来異生物 (抗原) が体内に侵入してくる時、我々の身体は、その表面タンパク質の特徴的なアミノ酸配列に対して結合する抗体を作り、継続した侵入を許さない。この原理を利用して、これまでにいろんなタイプのワクチンがつくられてきた。それらは、いろいろ工夫と経験を凝らして、多種にわたる。筆者にとって印象的なワクチンは「丸ごと」の抗原を使うポリオワクチンである。米国ソーク博士が開発したソークワクチンはホルマリンで不活化したウイルス懸濁液を筋肉注射する。そのあとで、セービン博士らが開発したのは「丸ごとウイルス」であって、生きているウイルスを経口投与して、腸内でゆるやかにウイルスを増殖させるようになっていた。砂糖で甘みがつけられていて、セービンワクチンは子供たちには受け入れられやすいワクチンであった。このセービンワクチンは、数億人分がーーーポリオのパンデミックに備えて、米国内に備蓄してあるそうである。

  • アメリカでの就職活動

    2020年の12月にUniversity of Floridaにて研究室を開設させていただくに至りました藤井といいます。今回は甲斐田さんに留学とJob searchについての寄稿をお声がけ頂き、会報に載せて頂きました。甲斐田さんとは2009年にWisconsinで開かれたRNA学会に参加した際に知り合いました。その際に「留学どうですか?」と質問したところ「すっげぇ楽しい」と答えられたのが非常に印象に残っています。実際に初めてのRNA国際学会はとても楽しく、世界ではこんなにダイナミックに色々な研究が行われているのだと非常に感動したのを覚えています。今思えばそこから海外を意識し始めたように思います。ぜひ博士課程の学生さんは国外で行われる国際学会に一度は参加することを強くお勧めします。

  • Dr. Q

    老人が日向に出したロッキングチェアに揺られている。彼は、かつて、Dr. Qと呼ばれていた。といっても、某国諜報部の秘密兵器の開発技師だったのではない。単なるRNA生物学の研究者だった。いくつかの学会に所属していたが、どの学会でも疎まれもし、ありがたがられもする不思議な立ち位置の男だった。とにかく、彼は、学会の年会に参加するのが好きだった。年会に参加して、自分の興味のあるセッションには、自身のメインの研究分野であるかどうかにかかわらず顔を出した。元からRNA研究者だった訳ではなく、大学院を出た後、アメリカでのポスドク生活を経て、帰国して某大学の助手を務める間は、タンパク質の細胞内局在について、膜透過から小胞輸送まであれこれやっていたらしい。運の良い男で、大学院で直接研究指導をしてくれた研究者とポスドク時代のボスが後にノーベル賞をそれぞれ受賞し、自分でもらったわけでもないのにノーベル賞メダルに触れる幸運に浴している。そんな研究経歴の中で、まだタンパク質の膜透過で有名な研究室で助手をしている間に、日本RNA学会の創設の場にも居たというから不思議な男である。その後、別の大学のミトコンドリア研究で有名なラボの准教授になって自分のテーマを動かせるようになった時に、tRNAの動態で多少面白いことを見つけたらしく、いつのまにか日本のtRNA研究の分野にちゃっかり居座るようになっていた。そんな経歴が、彼をして学会のいろいろなセッションに顔を出さしめたのだろう。

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公募情報等

  • ポスドク募集(Australian National University)
    We are looking for a postdoc to study the role of mRNA modifications in animal development at the John Curtin School of Medical Research in Canberra, Australia. 
    We are developing a Nanopore-based technique to detect RNA modifications in full-length mRNA. Using the fly model and biochemical approaches, we aim to determine the molecular function and the genetic requirement of mRNA modifications.
    We are looking for a highly motivated junior researcher with a phd (or expected to be awarded) in the relevant field. Experience with molecular biology and/or genetics in model organisms are favoured, but not required.
    We offer a two-years' position funded by Australian Research Council with an option to extend.
    Please contact このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 or このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 if interested.
    https://jobs.anu.edu.au/cw/en/job/539757/postdoctoral-fellow
    2021年4月20日(火)
  • 2021年度第2回「先進ゲノム支援」支援課題公募

    文部科学省科学研究費助成事業「新学術領域研究『学術研究支援基盤形成』」先進ゲノム支援(先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム)では、最先端のゲノム解析及び情報解析技術を開発・整備し、多様な科研費課題に提供して支援することにより、我が国のゲノム科学ひいては生命科学のピーク作りとすそ野拡大を進めることを使命としています。
    本公募はそのような支援に相応しい科研費課題を募るものです。

    2021年4月20日(火)
  • 研究員または特別研究員募集(理化学研究所 生命機能科学研究センター 翻訳構造解析研究チーム)

    生命機能科学研究センターは、個体の誕生から死までのライフサイクルの進行を、分子・細胞・臓器の連関による調和のとれたシステムの成立とその維持、破綻に至る動的な過程として捉え、個体の一生を支える生命機能の解明に取り組みます。この度、「翻訳構造解析研究チーム(チームリーダー: 伊藤 拓宏)」で行う課題を実施する研究系職員を募集します。

    2021年4月15日(木)
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