The RNA Society of Japan

RNA研究にまつわる発見エピソードを、いくつかお話したいと思う。

それらは、故野本明男さんが総括をされていた“さきがけRNAと生体機能”の折々の懇親会などで、アドバイザーだった老生が、塾生の皆さんに問われ語りに思い出を話したことなどである。そのどれもが、1970〜80年代に、ニューヨーク・ボストンエリアで頻発したメッセンジャーRNA(mRNA)の基本構造に関する新発見の思い出である。その当時ロシュ分子生物学研究所(NJ州)のAaron Shatkinの研究室へ留学し、mRNAのメチレーションやキャッピング(Capping)について研究していた私は、その多くに共同研究で関わっていたり、手を貸していたりして、発見者やその友人たちと、驚きや感動を共に喜ぶことができた。

それらのエピソードの背景や発見者の人物像などについて、この欄で紹介させてもらうつもりである。この時点で思い浮かぶのは、核内mRNA前駆体hnRNA(Jim Darnell)、キャップ依存セルフリータンパク合成の発見(Shatkin研の仲間たち)、Kozakルール(Marilyn Kozak)、キャップ結合タンパクeIF4E(Nahum Sonenberg, Witold Fillipowics / Severo Ochoa)、インフルエンザウイルスがキャップを盗むCap-snatching現象(Robert M. Krug)、RNA splicing (Phil Sharp & Rich Roberts)、ポリオウイルスの感染戦略(Akio Nomoto & Nahum Sonenberg)、キャップ分解Decapitase酵素(Don Nussら)などがある。

これらの諸発見に、私が何らかの形で参加したり、流暢でもない英語で「もの申す」ことが出来た裏には、私自身が、その数年前にウイルスmRNAがS-Adenosylmethionine(SAM)によりメチル化されることや、mRNAの5′末端にはキャップ(m7GpppNm)とよばれる奇妙な構造があることを発表していて、当時のmRNA研究分野の先駆者になっていたからである。それらの源泉をたどれば、国立遺伝学研究所(遺伝研)の分子遺伝部で故三浦謹一郎先生と行っていた蚕細胞質多核体病ウイルス(CPV:10本の2本鎖RNA遺伝子とRNAポリメラーゼを粒子内に含む)に関する数年間の研究成果に基づいている。まず、そこから発見のエピソードを始めたい。

キャップ構造の発見

1970年に遺伝研に新設された分子遺伝部は、三浦部長に、「tRNAの構造・機能」の研究で博士課程(東大薬)を無事終えて就職した私(研究員)と、下遠野邦忠さん(北大博士課程大学院生)を加えた、研究者3人からなる小所帯で始まった。当然、研究費も極めて少なかった。研究材料として2本鎖RNAをゲノムとして持つ蚕CPVが選ばれたが、これが良かった。3人で手分けして、ウイルスゲノムの末端構造の解析やウイルス粒子内にあるRNAポリメラーゼによる転写反応について研究を進めた。

RNAの3′末端はU(ウリジン)とC(シトシン)であり、5′末端はリン酸基ラベルするとpG(グアニル酸)と2′-O-methyl-pA(アデニル酸)であることが三浦先生の実験からわかった。これは、ウイルスRNA中に、特に5′末端に、メチル化ヌクレオチドがあることの世界初の発見であった。ペーパークロマトグラフィーにより、5′リン酸ラベルしたヌクレオチドを分析するのであるが、三浦先生は2′-O-methyl-pAがほんの少し標準pAより早く移動することを見逃さなかった。そして、これがキャップ構造(図)発見の重要な起点となった。

蚕CPVはレオウイルス種に属するが、三浦先生はかねてより親交のあったAaron Shatkinと共同研究を行い、ここでも、ヒトレオウイルスの片方のRNAには2′-O-methyl-Gp(グアニル酸)があることを確認し、1974年のPNAS誌に発表した1。このころ、[methyl-3H]メチオニンの細胞への取り込みから、有核細胞系のmRNAはメチル化されているのではないかと考える二人が米国にいた、Fritz Rottman(Michigan大)とRobert Perry(Fox Chase Cancer Center(フィラデルフィア))である。二人は、がん細胞のmRNAにメチル化ヌクレオチドがあることを報告していた。遺伝研・三浦研究室のわれわれにとって、これらの人達は「mRNAのどこに、何のためにメチル化が起っているのだろうか?」について強い興味を持つ、いうなれば非常に近い競争相手であった。

私はまた、このころ、1973年秋に、「CPVのin vitro 転写系へSAMを加えると、mRNAの合成が著しく促進し、生じたウイルスmRNAに約2個のメチル基が入る」という驚くべき現象を見出していた。このことは、「ウイルスのRNAポリメラーゼがメチル化酵素とリンクして転写している」ことを示唆するデータであったので、“Methylation-coupled transcription”という新コンセプトを含む論文を作り、Nature誌へ送った。三浦先生からは、「この論文は君一人で、発表しなさい」と言っていただき、そのようにしたのだがーー、残念なことに「Nature is busy」という、いともそっけないコメント付きで、論文は(Rejectされて)返却されてきた。ひとりで作った論文であり、Native Speakerの編集もなく送った論文だったので、英語がひどく、印象はすこぶる悪かったのかもしれない。ただ、論文はPeer-reviewされており、ところどころ英文は直されていた。“玄関払い”ならともかく、これは大変に困ったことだった。というのは、SAMを転写系に入れるなどという、それまで誰もやったことの無い奇抜な操作(現在では当たり前)ではあるが、非常に簡単な操作が、ウイルスmRNAをメチル化するという大発見が、複数のReviewerに情報が洩れてしまったと思われるからである。そこで、1974年2月、大慌てで、ストレスを感じながら、この年から始まったばかりのNucleic Acids Research(NAR)誌へタイプし直して論文を送った。この頃のNARは速報誌で、タイプしたそのままが雑誌に載ることになっていた。幸い、NARは採択してくれ、私が米国留学する時期(6あるいは7月)に発表されることになった2。その翌月のことであるが、おかしなことが起こった。このNAR論文が発行になった後に、Nature誌が8月9日号のNews and ViewsでこのmRNA methylation論文をとりあげ、「elegant なpaper」であると褒めてくれたうえに、約1ページを使ってサマリーを解説してくれたのである3。後年、NatureのEditorにこのことを話したことがあるが、彼は「It happens」と言っていた。

この頃に、また、私は、CPV RNAの2′-O-methyl-pAにはNNM(non-nucleosidic-material)と名づけた不思議な化合物がついていることを三浦先生と発表していた4。これに注意を払う人は多くなかったようであるが、実はこれがキャップ発見へ至る重要な入り口であり、後にこのNNMが7mGppp-であることがわかる。これらのキャップ発見に関わるいくつかのステップについての詳細は、永く論文化しなかったのだが、昨年、山川民夫先生や関谷剛男先生に肩を押されて日本学士院会の会誌PJA-seriesへ「Discovery of 7mG-cap in eukaryotic mRNAs」という題名で発表したので、興味のある方はご覧になって頂きたい(http://doi.org/10.2183/pjab.91.3945

キャップの発見は、日本では1975年初頭の古市・三浦によるNature論文6で発表されたということになっているが、米国では同時期のFuruichi・ShatkinによるPNAS論文7をサイトする向きが多い。古市もFuruichiも同一人物、つまり老生なのであるが、これはどうしたことであろうか?

1974年6月、Shatkin研究室へ留学する際、私は三浦先生と共著で、CPVのmRNAは、5′末端にNNM~mAp――という変わった構造を持つという論文をNature誌へ送って米国へ旅立った。Natureからの返事は、「NNMを明らかにすれば受理する」というものであった。このNatureからの答えは多少予期していたものであり、意気消沈するほどのこともなかったがNNMを解明するには「日本ではお金がかかり難しい」ことがわかっていて、「でも、米国でなら早く出来るかもしれない」という気もしていた。実は、NNMはプラスチャージを持つことをすでに突き止めていたこともあり、7mGであろうと見越していたものの、in vitroでCPVのmRNA合成の際に加えるSAM(プラスチャージを持つ)それ自体がそこに入っている可能性を見捨てることが、どうしても出来なかったのである。SAMは、3H-Me-メチルラベルは10万円以下で購入できたが、メチル基以外に放射性元素が入っているSAMは、例えば[3H-2-]SAMは高価で、最小単位で40万円(現在はどうか不明だが、日本での放射性試薬の販売価格は、異常に高かった)。当時、私が得ていた科研費Cの年間予算は50万円だったから、決め手となる重要な実験ではあるが、三浦研究室の予算で[3H-2-]SAMを買えるはずはなかった。だから、「アメリカへ行ったら、何をおいても3H-2-SAMを購入しよう」そして、「Shatkin研のレオウイルス使って、3H-2-SAMがin vitroでレオウイルスmRNAへ取り込まれるか調べよう」と心に決めていた。

ロシュ分子生物学研究所では、試薬の購入は、放射性試薬も含めて$400までは自由に注文することができたので、着任翌日には、購入担当の女性ステラに早速3H-2-SAMの発注を頼んだ。ステラは「日本から来て、ベンチも、住むところも決めてないのに、来てすぐに高い試薬を注文するなんて、あんたは、なんて人なの」などと言いながらも、快く注文してくれた。さて、肝心の実験であるが、3H-Me-SAMはレオウイルスのNNM~pmGのNNMへもpmGへも入るが、3H-2-SAMは一切mRNAに取り込まれることはなかった。そして、ここへきて、NNMが7mGpppであることが固まり、[α-32P]GTPの32Pも7mGpへ入ることの確認もとれ、レオウイルスでは7mGpppGmが, CPVでは7mGpppAmがmRNAの5′末端構造であることがわかった。これらの実験結果は、国際電話で三浦先生へ逐次報告し、それがリバイス中のNature論文への良い回答となって、9月24日に論文は受理された。

レオウイルスのmRNAに関しても、Shatkin研からの論文ドラフトが早々にできあがり、Shatkinの師匠であるロックフェラー大のTatum教授(赤パンカビの遺伝学でノーベル賞受賞)が11月1日にコミュニケートしてくれて――こちらはレビューなしのスピードで――PNAS誌へ採択されることになり、古市・三浦のNature論文6とFuruichi・ShatkinのPNAS論文7は1975年の1月に同時に発表された。このPNAS論文は, この年から始まったCurrent Contentのサーチで「1975年Most cited paper」に選ばれ、古市・三浦Nature論文は僅差で第2位となったが、両方とも、インパクトの大きな論文であることが証明された。

そのようなことで、mRNAキャップの発見は日米合作である。この間の事情を知らない向きからは、後年「全部日本でやってほしかった」とか、「いいところを外国へ持って行かれたのでは――」と苦情を聞くこともあったが、昔も今も、最先端研究のCompetitionは半端ではないので、要注意だ。実際、1975年PNAS 1月号には、NIHのMoss研究室から、ワクシニア・ウイルスのmRNAが7mGpppGmと7mGpppAmの二つのタイプの5′末端構造を持つことが示され8、オーストラリアのCory & Adamsチームも、同年のNature誌(5月1日号)に、がん細胞のmRNAにキャップ構造があることを発表している9。研究競争では先陣争いがつきものだが、古市・三浦論文6は9月24日受理、Furuichi / Shatkin PNAS論文7は1974年11月1日受理、Wei / Moss PNAS論文8は11月8日受理、Cory / Adams Nature論文9は翌1975年3月27日受理だったから、厳しい先陣争いであったことには違いない。いずれにしろ、日本発の「mRNAメチレーションの先駆的発見」が世界で負けなかったことを大きな喜びとしたい。三浦先生もShatkin博士も数年前に故人となられたが、せめてあの世では、競争抜きの、思い出話をしたいものである。

――そのようなことで、「日本から来たポスドクが3か月間でMost cited paperを作った」とか、というレジェンドがついて回り、留学の初期から周囲のRNA研究者との交流が非常にやりやすくなり、皆さんが私のアドバイスを尊重して聞いてくれる素晴らしい状況が生まれた。次回からはそれらの交流を通して得たRNA研究・発見のエピソードなどを紹介してゆきたい。(了)

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References

1. Miura K, Watanabe K, Sugiura M, Shatkin AJ.
 The 5′-terminal nucleotide sequences of the double-stranded RNA of human reovirus.
 Proc Natl Acad Sci U S A. 1974 Oct;71(10):3979-3983.
 PMID: 4530278

2. Furuichi Y.
 "Methylation-coupled" transcription by virus-associated transcriptase of cytoplasmic polyhedrosis virus containing double-stranded RNA.
 Nucleic Acids Res. 1974 Jun;1(6):809-822.
 PMID: 10793759

3. Smith AE.
 Modified nucleotides in messenger RNA?
 Nature 1974 Aug;9 250(5466) 461.
 PDF (237K)

4. Furuichi Y, Miura KI.
 Identity of the 3′-terminal sequences in ten genome segments of silkworm cytoplasmic polyhedrosis virus.
 Virology. 1973 Oct;55(2):418-425.
 PMID: 4742779

5. Furuichi Y.
 Discovery of m(7)G-cap in eukaryotic mRNAs.
 Proc Jpn Acad Ser B Phys Biol Sci. 2015;91(8):394-409.
 PMID: 26460318

6. Furuichi Y, Miura K.
 A blocked structure at the 5′ terminus of mRNA from cytoplasmic polyhedrosis virus.
 Nature. 1975 Jan 31;253(5490):374-375.
 PMID: 163011

 PDF (414K)

7. Furuichi Y, Morgan M, Muthukrishnan S, Shatkin AJ.
 Reovirus messenger RNA contains a methylated, blocked 5′-terminal structure: m-7G(5′)ppp(5′)G-MpCp-.
 Proc Natl Acad Sci U S A. 1975 Jan;72(1):362-366.
 PMID: 1054511

8. Wei CM, Moss B.
 Methylated nucleotides block 5'-terminus of vaccinia virus messenger RNA.
 Proc Natl Acad Sci U S A. 1975 Jan;72(1):318-322.
 PMID: 164018

9. Adams JM, Cory S.
 Modified nucleosides and bizarre 5'-termini in mouse myeloma mRNA.
 Nature. 1975 May 1;255(5503):28-33.
 PMID: 1128665

 PDF (1.6M)

Official Information

第34回木原記念財団学術賞 受賞候補者募集のお知らせ

標記の表彰について、木原記念横浜生命科学振興財団から学術賞の受賞候補者の推薦の依頼がありましたのでお知らせします。日本RNA学会長からの推薦を希望される正会員の方は、推薦事務要領を熟読の上、下記のとおり応募書類の提出をお願いします。提出期限は9月1日(月)正午です。

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Jun 10, 2025 (Tue)

令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 被推薦者募集のお知らせ

標記の表彰について、文部科学省研究振興局から【科学技術賞】及び【若手科学者賞】、【研究支援賞】の受賞候補者の推薦の依頼がありましたのでお知らせします。つきましては、日本RNA学会長からの推薦を希望される正会員または名誉会員の方は、推薦事務要領を熟読の上、下記のとおり応募書類の提出をお願いします。提出期限は2025年7月1日(火)正午です。

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May 23, 2025 (Fri)

RNAJ 国内Travel fellowships 募集のお知らせ

日本RNA学会では、本年度も 学生会員を対象に年会参加のための旅費支援制度 を開始いたします。
第26回日本RNA学会年会への参加を予定されている学生会員(特に遠方から参加される方)は、ぜひ本制度への応募をご検討ください。

■ 応募締切

2025年度 第26回日本RNA学会年会の 発表演題登録締切日と同日

■ 審査結果の通知時期

2025年5月下旬〜6月上旬を目途に、E-mail にてご連絡いたします。

■ 応募対象
  • 日本RNA学会の学生会員であること
  • 2025年度日本RNA学会年会において演題登録が完了していること
  • 他の旅費支援(公的・民間を問わず)を受けていないこと

※応募にあたっては、必ず指導教員に報告・了承を得てください。審査の過程で指導教員の方に短い推薦コメントをお願いさせて頂くことがあります。

 

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Apr 11, 2025 (Fri)

Grants & Jobs

[女性限定]主任研究員募集(研究室主宰者、無期雇用職)

募集研究室

理化学研究所 開拓研究所

募集の概要

国立研究開発法人理化学研究所では、総合性や学際性を根幹とし、自由な発想を基本理念として従来の研究分野を超えた研究を進める一方、社会の要請に応えるべく戦略的な観点からの研究を推進しています。今回、このような研究活動の中核を担い、中長期的な視点で研究を推進いただく女性主任研究員(研究室主宰者)を公募します。

分野:分野を問わない

「主任研究員制度」は、1922(大正11)年に、研究者が自らの発想によって自由な研究を進めるために導入された歴史ある制度で、日本の物理学の礎を築いた長岡 半太郎 博士や日本の現代物理学の父とも称される仁科 芳雄 博士、ビタミンB1の発見で知られる鈴木 梅太郎 博士、などがこの制度の下で活躍するなど、科学の歴史を牽引してきました。

また、1953年に女性初の主任研究員となった化学分析の先駆者であり女性研究者の育成に尽力した加藤セチ(日本で3人目の女性理学博士)をはじめ、主任研究員として活躍してきた女性には、自然科学研究機構の川合 眞紀 機構長や理化学研究所 環境資源科学研究センターの袖岡 幹子 センター長新規タブで開きますなど、様々な研究分野を現在もリードし続けている研究者がたくさんいます。現在は男女含めて約30人の主任研究員が活躍しています。

本公募で主任研究員(大学の教授職・上級教授職あるいはディレクター相当)として採用される方には、特に優れた研究業績、高い研究指導力および科学者としての見識を有し、今後とも卓越した成果を出すことを期待するとともに、⾧期的ビジョンに基づき自らの研究を自由に推進するとともに、多様な分野の主任研究員を中心とした他の研究室と連携を図りやすい研究環境下で、研究分野や組織の壁を超え、新たな科学の創成を目指していただきます。

また、理化学研究所では「RIKEN's Vision on the 2030 Horizon」の方針の下、“理研の強み・実績・伝統を結びあわせ、科学を更なる高みへと先導し、新たな領域を切り拓くことで、急激に変化する現実的な諸問題に対応していくこと“を宣言しました。主任研究員は、これを支える柱のひとつでもあります。
また、TRIP新規タブで開きます(Transformative Research Innovation Platform of RIKEN Platforms)構想の下に設定されたさまざまなプログラムに参画することにより、最先端の科学的知見を通じて地球規模課題解決に貢献することが可能です。

開拓研究所の組織概要については、開拓研究所のWebサイト新規タブで開きますをご参照ください。

公募情報の詳細はこちらをご参照ください。

https://www.riken.jp/careers/researchers/20250612_1/index.html

Jun 17, 2025 (Tue)

2025年度 理研ECL研究チームリーダー/ユニットリーダー公募

理化学研究所(理研)では、未来を託すに足る次世代の優れた研究者の育成・支援を行う施策として、2023年度に理研ECL(Early Career Leaders)制度を創設しました。理研ECL制度では、PI経験の無い、あるいはPI経験の浅い、ずば抜けて優秀な若手研究者に対して、自身で打ち立てた研究計画を推進する機会を提供します。そのため、各人の研究計画やキャリアステージに対応した研究環境を提供すべく、チームリーダーとユニットリーダーの2種類の職種を用意しています。新しい分野を切り拓く次世代の国際的リーダーを育成するのが、理研ECL制度の理念でありますので、多くの方のご応募をお待ちしています。

今年度の理研ECL制度では、性別不問の公募を実施いたします。詳しくは「2025年度理研ECL制度公募方針について」をご参照ください。本制度では、合格した女性研究者に対して、加藤セチプログラム1)を適用し、通常の年間研究費に加え、毎年度最大 1,000 万円を上限とした追加研究費の支援等を行い、女性研究者の研究活動を積極的に後押ししています。

  • 1)加藤セチ(1893-1989)は化学分析研究の先駆者として女性研究者の育成に尽力した、理化学研究所初の女性主任研究員です。

募集職種

  • 理研ECL研究チームリーダー(部長級。大学の若手教授相当)(以降、チームリーダーという)
    科学的、社会的にインパクトの高い野心的な研究分野に挑戦し、その分野を牽引できる若手研究者
  • 理研ECL研究ユニットリーダー(課長級。大学の准教授/講師相当)(以降、ユニットリーダーという)
    独自の発想に基づいた、科学的、社会的に重要な研究テーマを意欲的に探求する若手研究者
  • 情報登録時に希望する職種を1つ選択してください。なお、選考の際、別の職種の方が望ましいと判断された場合、面接審査において、別の職種を想定した発表を依頼することがあります。

応募資格

博士の学位または同等の研究能力を有し、研究を統括・推進するために相応しい知識・経験・能力を有している若手研究者。なお、年齢制限はありません。

  • 理研専任を原則としますが、クロスアポイントメント等の希望があればご相談ください。

研究分野

自然科学全般(数理科学、情報科学を含む)、および人文・社会科学との境界・融合領域。

研究環境

年間研究費

  • チームリーダー:平均3,000万円/年度
  • ユニットリーダー:平均1,000万円/年度
  • 円滑なラボの立ち上げのために、年間研究費とは別に初期費用を追加で支給します。
  • チームリーダー/ユニットリーダー自身の人件費は制度が負担します。
  • 女性の合格者に対しては加藤セチプログラムを適用し、上記の年間研究費に加え、毎年度最大1,000 万円を上限とした追加研究費の支援を行います。

研究実施スペースについては、原則として、チームリーダーは合計最大150㎡、ユニットリーダーは理研のホストセンター等の適切なスペースが割り当てられます。

着任時期

2026年8月1日から2027年1月1日

  • 着任時期は原則として上記範囲内で相談に応じます。また、2026年8月1日より早期に研究開始を希望する場合や、理研での研究開始前に支援が必要な場合は、事前登録ウェブサイト内の"Notes"に希望をご記載ください。

雇用期間

最大7年間(5年以内の複数年度契約、または単年度契約を締結します)

  • 産前産後休業や育児休業を取得した場合、その休業と同じ期間の任期延長を認めます。

給与と待遇

年俸は、チームリーダーは1,092万円、ユニットリーダーは852万円(社会保険料・税込み)。ただし、前職の給与を下回る場合は、前任地の物価事情、当該者の学識・知見・実績等を総合的に判断し、年俸額を加算する場合があります。社会保険の適用、諸手当の支給があります。期末手当ならびに退職金の支給はありません。
理研共済会(互助組織)へ入会いただきます。
就業時間は、9:00-17:20(休憩12:00-12:50)を原則とし、業務遂行の妨げにならない場合、各自の判断により始業時刻および終業時刻を変更することができます。
休日は、土日、祝日、年末年始(12月29日-1月3日)、当研究所設立記念日。
休暇は、年次有給休暇(採用月に応じて最大年20日)、特別有給休暇(看護、介護等)、ワークライフバランス休暇(採用月に応じて最大年7日)等。
その他、産前産後休業、育児休業、介護休業制度等があります。
敷地内全面禁煙。
その他の事項については、理研の規程に従います。

キャリア

理研ECL制度では、様々なキャリアアップ支援を行います。

  • チームリーダー/ユニットリーダーは、原則として着任5年目に一度、無期雇用PIへの審査に申し出ることができます。
  • 理研では、国際頭脳循環の理念の下、所外へのキャリアアップ支援に力を入れています。チームリーダー/ユニットリーダーについても、大学等研究機関へキャリアアップする際には、理研との連携を保ちつつ、研究を円滑に継続・発展できるように、理研は予算面も含めた可能な限りの支援を行います。

応募方法および締切日

応募方法

以下ウェブサイトにて、基本情報、希望する職種等を事前に登録してください。

RIKEN Early Career Leaders Program新規タブで開きます

  • 登録完了後、This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.より、自動送信されたメールに従って、記載されているウェブサイトへ応募書類を提出してください。

締切日

事前登録締め切り
2025年8月7日(日本時間正午)
応募書類と登録・修正および推薦書提出締め切り
2025年8月14日(日本時間正午)


公募の詳細はこちらをご参照ください。

https://www.riken.jp/careers/programs/riken_ecl/call2025/index.html


Jun 16, 2025 (Mon)

熊本大学発生医学研究所 教授、准教授(独立准教授)又は講師(独立講師)の公募 (女性限定公募:2名)

熊本大学発生医学研究所では教授、准教授(独立准教授)又は講師(独立講師)を募集しています(女性限定公募:2名)。

募集職種: 教授又は准教授(独立准教授) 1名
      教授、准教授(独立准教授)又は講師(独立講師) 1名
応募締切: 2025年4月30日(水)

詳細な公募要領につきましては、添付ファイルまたは以下のリンク先ををご参照ください。
熊本大学HP: https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/saiyou
JREC-IN: https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?id=D125031367

Mar 26, 2025 (Wed)

RNA2025 in Sendai

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