Wistar 研究所 (Philadelphia, USA) 博士研究員募集

2018年12月18日

Wistar研究所(フィラデルフィア、USA)の西倉研究室では博士研究員を募集しています。

研究テ−マ

“RNA 編集酵素 ADAR1 の Genome Stability 維持機能” 

背景

ADAR (Adenosine Deaminase Acting on RNA) は部位特異的にアデノシンをイノシンに塩基修飾する RNA 編集酵素であり (A-to-I RNA editing)、哺乳類では三つの遺伝子(ADAR1-3) が同定されている。遺伝子翻訳領域での RNA 編集では、生理機能の多様化に寄与する他、 非翻訳領域でも高頻度のRNA 編集が起きているが、その機能的意義は未だ良く理解されていない(1,2)。また microRNA の前駆体でも RNA 編集が起き、 microRNA 発現の調節やターゲット遺伝子選択に重要な機能を果たしている(3)。我々は、ADAR1 遺伝子改変マウスが、全身に広がった細胞死により胎生致死表現型となる事を発見して以来、ADAR1 の機能解析に研究の焦点を絞ってきた。その過程で、 ADAR1 がDicer と Complex を形成し、pre-miRNA processing、そしてRNAi 効率を増強する事や(4)、また、MAP Kinases による ADAR1 の細胞内移動調節機構, またADAR1 の Stress Response 機能等を明らかにしてきた(5)。ごく最近、我々はADAR1 遺伝子発現抑制により、細胞がMitotic Catastrophe に至る事から、ADAR1 がGenome Stability維持に必須である事を発見した。ADAR1 Genome Stability維持機能の詳細を解明する事が、目下の我々の研究目標である。

1) Nishikura 2010. Functions and regulation of RNA editing by ADAR deaminases.  Annu Rev Biochem 79: 321.

2) Nishikura 2016. A-to-I editing of coding- and non-coding RNAs by ADARs.  Nat Rev Mol Cell Biol 17: 83.

3) Kawahara et al. 2007. Redirection of silencing targets by adenosine-to-inosine editing of miRNAs. Science 315: 1137.

4) Ota et al. 2013. ADAR1 forms a complex with Dicer to promote microRNA processing and RNA-induced gene silencing. Cell 153: 575.

5) Sakurai et al. 2017.  ADAR1 controls apoptosis of stressed cells by inhibiting Staufen1-mediated mRNA decay.  Nat Struct Mol Biol 24: 534.

応募資格

Ph.D, MD/PhD 取得或いは取得見込みの方。

 

待遇

 

Wistar 研究所の規定に準拠します。年収は $48,000 (博士号取得1年目の方) から $55,000 (博士号取得5年目の方) です。これに加えて、福利厚生と年次昇給が付きます。

応募

少なくとも3−4年は滞在できる方。分子生物学的、生化学的手法を習得し、 Protein Complex の精製、Protein-RNA Interaction 解析, 蛍光顕微鏡による Cell Imaging、細胞周期同調解析等の研究経験のある方で、RNA編集や Genome Stability/DNA Repair 研究に興味のある方を望みます。履歴書、研究業績リスト、推薦状3通を郵送。

連絡先

Dr. Kazuko Nishikura (西倉和子)(https://wistar.org/our-scientists/kazuko-nishikura)

The Wistar Institute, Gene Expression & Regulation, 3601 Spruce Street, Philadelphia, PA 19104-4268 USA.
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