第14回 医療機器フォーラム
がん診断の最前線
− 診断装置・技術、人工知能等の開発・上市−
日時:平成28 年9 月5 日(月)10:00〜17:00
場所:国立がん研究センター研究所 国際会議場
東京都中央区築地5-1-1 国際研究交流会館3 階
http://www.jhsf.or.jp/seminar/map/map_tokyo_12.pdf
主催:医療機器フォーラム
共催:日本薬学会レギュラトリーサイエンス部会
開催趣旨
高齢化の進展に伴い、国民の「健康寿命」の延伸を実現する手段の一つとして、発症予測/発症前診断により早期の治療介入を行う先制医療や奏効率の高い治療を行う個別化医療が期待されている。
我が国はすでに2 人に1 人が「がん」に罹患する時代を迎えている。現在、健康増進法の施行によりがん検診が行われているが、肺がん検診率が20%を若干超えている以外、いずれの がん種における検診も受診率は非常に低い。がん等の重篤な疾患の早期診断/早期治療や先制医療の実現には、病識がない早期において、クリニックや在宅医療 にも導入可能な小型且つ低侵襲の高感度マルチマーカによる診断システム技術が不可欠である。また、がん診断支援のほか、患者の遺伝子情報に基づいた発症・ 再発率予測や治療薬選定等に関する個別化医療の推進も重要である。
現在、がん診断を支援する様々な技術の開発が急速に進展している。今回のフォーラムでは、がん診断の現状、将来像及び新規技術を製品化する際の薬事的な考え方を共有する。また、パネルディスカッションを通じた議論に より、対象となるがんの罹患率の減少、QOL の改善、相対的な医療費の抑制等を実現するための要点を整理し、がん診断システムの更なる発展へ繋げたい。
プログラム
[第一部] 10:00-11:50
開会の辞/奥田晴宏(国立衛研)
次世代事業「微量診断装置審査WG」の活動/前田瑞夫(理化学研究所)
がん患者数の推移と新規診断システム導入の臨床的意義/前川真人(浜松医科大学)
マイクロ流体チップを利用した微量診断装置の開発/北森武彦(東京大学)
自律駆動マイクロ流体チップによる簡便なマイクロRNA測定/細川和生(理化学研究所)
線虫嗅覚を利用したがん診断システムの開発/広津崇亮(九州大学)
[第二部] 12:50-14:40 (12:50-13:00は事務局からの会計報告)
体液診断の現状と課題/落谷孝広(国立がん研究センター研究所)
ゲノム医療と次世代シーケンサー:医療機器化に向けて/石倉清秀(イルミナ株式会社)
質量分析計の診断機器への展開とその課題-企業からの取り組み-/尾島典行(島津製作所)
深層学習Deep Learningの医療応用/大田信行(Preferred Networks America, Inc.)
IBM Watson Health 次世代医療・ヘルスケアへの挑戦/溝上敏文(日本IBM)
[第三部] 14:55-16:00
標準物質と臨床検査に関する国際標準化の最前線/中江裕樹(JMAC)
薬事規制における遺伝子検査システムについて/小池紘一郎(厚生労働省)
薬事規制における診断を意図する医療機器の考え方/加藤健太郎(PMDA医療機器審査第一部)
薬事規制における体外診断用医薬品の考え方/德弘慎治(PMDA体外診断薬審査室)
[第四部] 16:05-17:00
総合討論/座長:前田瑞夫(理化学研究所)
閉会の辞/堤 定美(金沢工業大学)
申込み及び問合せ
【申し込み方法】 氏名(フリガナ)、所属、連絡先(E-mail, TEL)を記載し、メールでお申込みください。
【問合・申込先】 医療機器フォーラム事務局
〒158-8501 東京都世田谷区上用賀1-18-1 国立医薬品食品衛生研究所 医療機器部
【E-mail】
【Tel】03-3700-4842(直通)
【ホームページ】 http://dmd.nihs.go.jp/iryokiki/
【参加費】 (一般)5000円,(官学/非営利団体)3000円,(学生/国立がん研究センター教職員)無料