RNA研究にまつわる発見エピソードを、いくつかお話したいと思う。

それらは、故野本明男さんが総括をされていた“さきがけRNAと生体機能”の折々の懇親会などで、アドバイザーだった老生が、塾生の皆さんに問われ語りに思い出を話したことなどである。そのどれもが、1970〜80年代に、ニューヨーク・ボストンエリアで頻発したメッセンジャーRNA(mRNA)の基本構造に関する新発見の思い出である。その当時ロシュ分子生物学研究所(NJ州)のAaron Shatkinの研究室へ留学し、mRNAのメチレーションやキャッピング(Capping)について研究していた私は、その多くに共同研究で関わっていたり、手を貸していたりして、発見者やその友人たちと、驚きや感動を共に喜ぶことができた。

2月、3月(きさらぎ、やよい)というのは人が去っていく寂しい季節です。一方、去りゆく人にとっては旅立ちのときであり、新しいことに挑戦するために、勢いをつけて、スプリングボードに飛び込む緊張の時期であることも多い。この時期、次のステージに踏み出そうとしている若者に含蓄のあるカッコいい言葉を一つ二つ贈りたいという誘惑に駆られる。

日々、いろいろ気になることやものがある。その中の幾つかは長く頭の片隅に留まり、時をおいて、ふと、頭のあちこちにぶつかりながらしばらくとりとめのない思索を強いる。たとえば、こんなことが気になる。

東京に移ってくる前の約9年間、私は徳島に居ました。娘は小学3年生までここで育ちました。海もあり、山も河もあり、とても住みよいところでした。蓮根畑やイモ畑が広がり、大きな公園があちこちにあり、BBQをどこでやっても怒られない、おおらかな、そして、夏には自転車で海水浴に行ける、しかも、阿波おどりがある、小さな子供を育てるにはとても良い街です。また、始めて出会ったにもかかわらず既に十年来近所付き合いをしてきたかのような話し方をする人が多くて、むしろ、最初、戸惑ったほどです。言葉にもなかなか味わい深いものがあります。たとえば、魚の幼児言葉は、ビンビ。また、漏れる、溢れるをマケルと言います。子供が「おしっこもれそう!」という場合、「おしっこマケル!」とか言います。また、ご飯などが碗にあふれこぼれそうなほど‘山盛り’の場合、マケマケと言います。

暑い日が続いています。みなさまお元気でお過ごしのことと思います。第8期に続いて、第9期でも会報作成のお手伝いをすることになりました。会報第34号をお届けします。

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