巻末エッセイ

写真の石はSaint Petersburg近郊のバルト海を望む波止で拾ったもの。その辺の石はみな角がなく丸い。遠い遠い昔、氷河はこの地を覆っていた。氷河は北のフィンランドあたりからゆっくりと南下してきた。氷河と地面の間に挟まった石は、氷河の移動につれ、その重みを背負いながらギシギシ軋み少しづつ削られ磨かれた。その移動の萬年のおぼろげな記憶は、この石の形と年輪のような線に残る。

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