RNAフロンティアミーティング2018の参加報告

韓 佩恂(東京大学)

東京大学新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻修士1年の韓佩恂と申します。今回は2018年9月19日から21日までの三日間をかけて、神奈川県箱根湯本のホテルおかだで開催されたRNAフロンティアミーティング2018に参加させていただきましたので、その体験をご報告いたします。

私は今年の4月から、理化学研究所 開拓研究本部 岩崎RNAシステム生化学研究室に配属されました。岩崎先生がRNAフロンティア2018の世話人のため、スタッフを兼ねて発表者としてミーティングに参加させていただきました。これまで何回か学会を見学してきましたが、今回は初めての口頭発表の機会をいただきましたので、想像以上の緊張感でした。

口頭発表と自由討論

RNAフロンティアミーティングにおける発表時間は12分間の口頭発表と5分間の質疑応答で計17分間のスケジュールとなっています。三日間で計34演題の口頭発表がありました (写真1)。各セッションの発表はRNAを中心に、さまざまな視点から生体内に起きている現象を解明するもので、自分にとって大変貴重な経験になり、とても有意義な時間を過ごせました。また、質疑応答の時間が十分に設けられているため、一つの発表に対して十分な議論が行われ、さまざまな新しい発想が生まれ、RNAに対する理解が深まりました。RNA分野の初心者の私にとって馴染みのない知識が多かったですが、発表者の方々の非常にわかりやすい、かつ詳しい説明のおかげで、それぞれの研究内容の面白さを感じることができて非常に勉強になりました。もちろん、自分の発表に対しても数多くの方々から啓発的な指摘・コメントをいただきました。非常にありがたく、この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいのです。

写真1
写真1 会場の様子

さらに、特別講演ゲストとして東京大学大学院理学系研究科の菅裕明先生が会場に招かれ、ご自身はどのように最初の夢を最後まで貫いて、研究を続けてきたかについて語ってくださいました。特殊ペプチド合成の基礎研究から、創薬につながるベンチャー企業の設立まで、多彩な研究者・科学者としての経験を紹介してくださいました。自分にとって非常に魅力的な話でした。

魅力的な箱根

ミーティングの二日目にオプション活動があり、芦ノ湖周辺または大涌谷、この二つの目的地から一つを選ぶことができますが、私は火山を近くから見られるのが非常に魅力的かつ新鮮だと思うため、大涌谷を選びました。お昼にタクシーで早雲山に着いたあと、箱根登山ロープウェイに乗って大涌谷へ向かいました。早雲山と大涌谷の間のロープウェイは長さ約130mの谷を経過し、谷から硫化水素を含む白い噴煙があちこちに噴出している奇妙な光景を見ました。なかなか日常では見られない迫力のある風景でした (図2)。そして、大涌谷駅に到着した後に、「特製」大涌谷カツカレーと黒たまごを食べました。大涌谷でしか買えない「黒たまご」は1個食べれば7年寿命が延びると言われているので、みんな仲良く食べました。

写真2
写真2 大涌谷

ミーティングを終えて

最初はかなり緊張しましたが、周りの参加者がとても優しく話をかけてくださって、あっと言う間に三日間が過ぎました (写真3)。最後になりましたが、今年のフロンティアミーティングを運営してくださった世話人の池内先生、岩崎先生、並びにスタッフの皆様に心より感謝いたします。

写真3
写真3 集合写真