RNAフロンティアミーテイング2017参加レポート

武井 夏海(北海道大学)

北海道大学生命科学院生命システム科学コース修士2年の武井夏海と申します。この度、2017年11月8日から10日にかけて比叡山延暦寺延暦寺会館で行われたRNAフロンティアミーテング2017に参加いたしましたので、その時の様子をご報告いたします。

参加にあたって

私は学部4年から修士2年の現在まで、生殖発生生物学講座でマウスの卵母細胞を用いて翻訳制御に関する研究を行って参りました。今まで様々な学会で発表する機会をいただきましたが、RNA学会への参加や発表は行っておりませんでした。この度RNAフロンティアミーティングに参加するきっかけとなったのは、去年北海道のニセコで開催されたRNAフロンティアミーテング2016に参加した当研究室の先輩の影響です。正確には私が直接影響を受けたわけではありません。去年のミーティング参加による収穫の大きさに指導教官が味を占めたと言う方が正しく、気が付いたら私も参加のレールに乗って送り出された形となりました。実際にRNAフロンティアミーティングに参加する前は、もちろんRNA研究に特化した研究者の方々と意見交換をできる貴重な場に恵まれたと喜びましたが、正直なところ、開催地「比叡山延暦寺」が非常に魅力的に映ったことは否定できません。

ミーティングの様子

RNA学会に参加していなかったこともあり、私はほとんど知り合いがいない状態でした。一方周りでは「●●大学の■■研究室の方なんですね。私は~」といった会話が繰り広げられていて、何とも場違いなところに来てしまった気がしました。しかし、あちらこちらに若手研究者同士で交流を深められるような配慮がなされており、最終日には初日の不安が嘘のように楽しく過ごすことができました。発表については、3日間で40演題と非常に過密なスケジュールでしたが、どの発表も私にとっては新鮮で非常に興味深いものでしたので、振り返ってみればあっという間でした。普段の環境では実験動物を用いた研究に触れる機会の方が多いので、皆さんの研究は全く毛色の違うものに感じられました。そのような環境の違いのせいか質疑応答においても、皆さんがどのような点を重視して研究するのか垣間見えて非常に勉強になりました。

さらに東京大学の泊幸秀教授や京都大学の野田岳志教授による特別講演も拝聴することが出来ました(写真1)。泊幸秀教授のこれまでの研究人生や研究に対する姿勢は私の期待を良い意味で裏切るような内容で、とても面白く聞かせていただきました。野田岳志教授はウイルスに関する研究発表をしてくださいましたが、研究内容はさることながら、ウイルスの知識がほとんど無い私でも驚くほど理解しやすく構成されていて、非常に驚愕しました。このような講演も含め、セッションの時間は大変有意義な時間でした。

自由討論・交流

休憩時間や自由討論の時間は、参加者の方と深く交流することが出来る非常に良い機会でした。会場の雰囲気がとても穏やかでしたので、他の人に話しかけやすく、気楽に研究の話ができました。私の研究に対して有意義な意見や、今後の研究のヒントになるような知識や技術に触れることができ、非常にたくさんのことを得ることができました。また研究内容だけではなく、他の参加者の普段の研究生活や研究に対する姿勢を知ることができ、モチベーションに繋がりました。

2日目の自由交流ではオプションとして座禅体験と写経体験が行われました。私はどちらの体験も参加しましたが、どちらも己と向き合うタイプの自由交流でしたので、この機会に心の姿勢を正して参りました(写真3)。

ミーティングを終えて

今まで全く面識のない私のような参加者を温かく迎えてくださり本当に感謝しています。私が今まで参加した学会や発表会に比べて参加者の研究分野が似ているため、皆さんの意見一つ一つが核心的で、話していてとても楽しく、何より本当に有意義でした。このような過ごしやすい雰囲気で参加者同士の距離が近いこともあり、他とは比べ物にならないくらい濃密な時間を過ごせたと思います。RNAフロンティアミーティング2017の収穫を糧に、これからも研究に励んで参りたいと思います。

最後になりましたが、RNAフロンティアミーティング2017を運営してくださった谷口一郎先生と三野享史先生、並びにスタッフの皆様に心より感謝いたします。また、参加にあたり、旅費の支援をしていただいたことに対しても深く御礼申し上げます。


写真1 特別講演


写真2 自由討論


写真3 座禅体験

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