京都大学 ウイルス・再生医科学研究所の谷口一郎と申します。RNAフロンティアミーティング2017の世話人を同研究所の三野享史助教と務めさせていただいております。この場をお借りしてRNAフロンティアミーティング2017の告知をさせていただきます。
RNAフロンティアミーティングは1997年開催の第1回RNA研究若手の会から始まり、今回で17回目を迎える合宿型の学術集会です。本集会は、RNA研究者の交流による新しい学問領域の開拓、および、将来のRNA研究を担う若い人材の育成を目的としています。学生や若手研究者(ここでは若手を年齢ではなく何かに渇望している研究者と定義することにします)を中心に、口頭発表および討論の機会を設け、さらには研究者間の交流や親睦をはかることを理念としています。そのため、質疑応答の時間を可能な限り長く設ける方針となっています。優秀な発表をされた学生には、例年と同様、優秀発表賞を授与します。また、合宿ならではの夜通し語り合える環境も用意する予定です。
RNAフロンティアミーティングは国内のさまざまな場所で開催されてきましたが、今回の舞台は色鮮やかな紅葉の美しい秋の比叡山延暦寺です。延暦寺は平安時代には学問の中心地となり、多くの名僧が若かりし頃に修学と修行に明け暮れた地です。言わずと知れたUNESCO世界文化遺産です。日常生活では触れられない凛とした空間が、発表と討論、研究交流をより一層充実したものにさせてくれるでしょう。
参加者による研究発表だけでなく、東京大学の泊幸秀教授と京都大学の野田岳志教授をお招きして、ご講演いただきます。RNA研究とウイルス研究それぞれの分野を若くして牽引されてきた両先生と、じっくりとたっぷりと対話できる貴重な機会です。
また、毎年恒例の二日目の「自由交流」では、比叡のもみじを楽しみながら寺社を巡ることができますし(もみじ祭り開催中)、会場である宿坊の延暦寺会館(宿坊とはいえ一般的なホテルを想定してください)では坐禅や写経を体験できます(オプション)。早朝には「朝のお勤め」というものにも参加できます(自由参加)。
研究が順調に進み、発表の機会にうずうずしている方はもちろんですが、テーマや手法に行き詰まりを、あるいは研究生活に漠然とした疑問を感じ、暗中模索の中にいる方にも、本集会に参加していただきたいと思います。本集会が研究を打開させ発展させられる機会となるように、そして、参加者ご自身がまさにフロンティアに立っていることを実感できるように、世話人として貢献したいと考えております。
RNA研究の千日回峰行の真っただ中にいる学生、若手研究者の皆様、ぜひ、RNAフロンティアミーティング2017にご参加ください。また、PIの方々におかれましては、ラボメンバーの参加を奨励していただきますよう、お願い申しあげます。
ただいま、参加・演題登録を受け付けております。締め切りは9月29日です。公式ウェブサイトより登録お願いします。皆様の積極的なご参加を、心よりお待ちしております。おっと、最も大事なことを忘れていました。三食すべて精進料理です(ご希望がありましたら懇親会で対応します)。
*宗教・宗派は不問です。
琵琶湖から仰ぐ比叡山
国宝 根本中堂(朝のお勤めは堂内で)
大講堂(もみじ祭り開催中)
開 催 概 要
【会期】2017年11月8日(水)〜 11月10日(金)
【会場】比叡山延暦寺 延暦寺会館(滋賀県大津市坂本本町4220)
【参加費】
有識者 35,000円
学生 25,000円
【特別講演】
泊 幸秀 教授(東京大学 分子細胞生物学研究所)
野田 岳志 教授(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所)
【協賛】
日本学術振興会 新学術領域研究「ノンコーディングRNAネオタクソノミ」
日本学術振興会 新学術領域研究「新生鎖の生物学」
日本学術振興会 研究拠点形成事業「ウイルス感染と宿主応答の総合的理解に向けた国際研究拠点」
【世話人】
谷口 一郎(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所)
三野 享史(京都大学 ウイルス・再生医科学研究所)
【連絡先】
京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 RNAシステム分野
RNAフロンティアミーティング2017事務局
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町53
RNAフロンティアミーティング2017 公式ウェブサイト
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