2016年8月31日から9月2日にかけて北海道ニセコで行われたRNAフロンティアミーティング2016に参加させて頂いた、福岡大学大学院理学研究科化学専攻博士課程後期1年の野瀬可那子です。今回は、本ミーティングに参加して得られた経験やその感想などを踏まえて参加報告をさせていただきます。

私は、修士課程を含めこれまでおよそ3年間、生体内RNA編集の機構解明およびその制御方法の開発に関する研究を行っています。RNAフロンティアミーティングは、学生を始めRNA研究に携わる若手研究者が集う会であるということは以前から知っていましたが、これまでなかなか参加する機会がありませんでした。これまでに一般的な学会では何度か発表は経験してきましたが、このような若手RNA研究者と広く交流できる機会は今までありませんでした。そこで、同世代の研究者と情報交換をしてみたいという思いから、今回思い切ってRNAフロンティアミーティングに参加させて頂きました。


写真1 集合写真

RNAフロンティアミーティングの雰囲気

私自身、交流の場に慣れていないということもあり、参加するまではうまくやっていけるかどうかとても不安でした。しかしながら、RNAという共通の話題を中心にたっぷりと議論する時間があったことで、多くの方々とたくさん交流することができました。また、最終的には研究以外の話にも花が咲き、濃密な時間を過ごす3日間となりました。さらに、若手研究者間の親睦を深める機会の中で、ご参加されていた先生方も気さくに話しかけて下さり、その中で貴重なご意見やアドバイスをたくさん頂くことができました。

口頭発表セッション

3日間で7つのセッションが行われ、発表は31演題でした。RNAという括りでも、ncRNAの機能解析、RNA合成機構に関わるタンパク質の構造解析など幅広い分野の発表がありました。発表を聞いている間も新しい考え方に気づかされることが多かったのですが、やはり発表を行うということはとても経験になりました。私は、生体内RNA修飾機構を利用した技術の構築について発表させていただきました。その中で様々な視点でのご意見をいただくことができ、新たな発想を得ることができました。また、プレゼン中の質疑応答だけでなく、自由交流の時間にもアドバイスをいただきました。さらに座長も務めさせていただき、公の場で質問を行う責任感など、初めての経験で反省点も多数ありましたが、貴重な経験となりました。特別講演は、北海道大学の小布施力史教授、村上洋太教授にご講演していただきました。研究内容だけでなく、これまで行われてきた研究に至るまでの貴重なエピソードを聞くことができ、大変有意義な時間でした。

自由討論および自由交流

毎晩夕食後に行われる自由討論では、参加者の方と深く交流ができ大変思い出深い時間となりました。他研究室の普段の研究室生活について伺うことができ、研究室内での振る舞い方および日頃の生活を見直すきっかけとなりました。2日目の自由行動では、ラフティングが事前企画されていました。私は申し込みをしていなかったので、宿泊が同室の方と宿周辺の町や森に散策へ出かけ、自然豊かなニセコを満喫することができました。2日目の夕食であるバーベキューでは、ジンギスカン、青ツブ貝をはじめ北海道の美味しい食事を頂きながら、各々の土地の話などの話題に加え将来についても話すことができ、同世代だからこその交流を行うことができました。


写真2 会場からの眺め


写真3 自由討論

謝辞

多くの若手研究者にたくさんのチャンスを与えてくださる本ミーティングにおいて、貴重な経験をすることができました。また、普段の生活ではあまり行えない、異なる価値観の若手研究者の方と討論することができ大変有意義な時間を過ごすことができました。本発表を行うにあたりご指導いただきました福岡大学理学部化学科福田将虎先生に厚く御礼申し上げます。また、ミーティング参加に伴う費用にも奨励金をいただき、御礼申し上げます。最後に、今回のミーティングのオーガナイザーである北海道大学遺伝子病研究所RNA生体機能分野の二宮賢介先生、山崎智弘先生に心より感謝申し上げます。