皆様、いかがお過ごしでしょうか?

COVID-19の感染が拡大して一年以上が経ちました。すっかり、オンラインでの生活に慣れてしまい、昼間は会議や講義、夜は海外のシンポジウムに参加したりと、一日中PCの前に座っていることも珍しくなくなりました。会議中にコーヒーを飲む回数も増えて、先週は、ついうっかり、コーヒーをPCにぶちまけてしまいました。いつかはやるだろう、とは思ってましたが、、、ということで、この巻頭言は新しいPCのセットアップがようやく終わってから書いています。締め切りを大幅に過ぎてしまい、編集幹事の甲斐田さんには本当にご迷惑をおかけしてます。

この一年間ほぼ毎日、新型コロナウイルスに関する専門的な話題や、ワクチンや治療薬に関する情報がTVやインターネットを通じて一般社会に広く流れています。おかげでRNAウイルスやmRNAという言葉が一般にも通じるようになったことは、RNAを研究している我々にとっても喜ばしい限りです。RNA学会の事務局にもマスコミから取材の申し込みや、RNAに関する質問などが届いています。庶務幹事の伊藤さんと編集幹事の甲斐田さんには、適切に対応してくださり本当に頭の下がる思いです。普段は、「専門的過ぎる研究」に没頭している私たちも、コロナ禍においては一定の需要があるものだと感じています。私自身も新聞やマスコミからの依頼にはできるだけ丁寧に対応するように努力しています。名誉会員の古市先生をはじめ評議員や会員の皆様がご寄稿くださっているエッセイもたくさん読まれているようです。特に、飯笹さんのmRNAワクチンに関する記事は、225,000回以上閲覧されているそうです。また、古市先生の関連のエッセイ (第25話第26話第27話第28話第29話) も計78,000回も読まれているそうです。朝日新聞社の記者がmRNAワクチンのキャップ構造が大事だというところに気がつかれ、古市先生の発見をきちんと取材して、大きな記事にしてくれたことは、私たちにとって、とても誇らしいですし、日本のRNA研究のプレゼンスを示す意味でも、本当に喜ばしい出来事でした。おそらく会員の皆様もそれぞれの環境でアウトリーチ活動を行っていることと思います。ぜひ、皆さんでRNA研究の面白さやすばらしさを広めていきましょう。

さて、第22回日本RNA学会年会まであと一か月になりました。昨年は流れてしまったので、今年こそは鶴岡で会いましょう!と意気込んでいただけに、オンライン開催となり、本当に残念です。年会長の金井さんはまさに苦渋の決断をされたと思います。今回の年会は、ゲストスピーカーによる講演会、オンデマンド視聴など、オンラインならではの仕掛けを準備してくださっています。皆さんで金井さんの熱い思いを受け止めて、一緒に盛り上げましょう!

この一年で、オンライン学会は珍しくなくなりましたし、皆さん、何度も参加されて慣れていらっしゃることと思います。おそらく、メールしながら、雑用やりながら、食事をとりながら、など、何か別のことをしながら、気軽に参加できるのがオンライン学会のいいところかもしれません。すでにこの年会の会期中に会議とか、別の予定を入れてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?ある程度は仕方がないことですが、参加費も支払うことですし、ぜひ会期中 (7/7 – 7/9) は、なるべく予定を入れずに、集中して参加できるように、スケジュール調整をお願いいたします。オンライン学会を成功させるには、なるべく多くの参加者がPCの画面にかぶりつくくらいの気持ちで参加することが大事だと思います。オンラインで飲み会をやる際も、無理をして、がんばって参加をしないと、決して盛り上がりませんよね。発表される方は、二年分の研究成果をぶつけてきます。それをきちんと受け止めて、真剣にディスカッションすることが重要だと思います。あのラボの研究はどういう方向に向かっているのか?あの論文の続きが知りたい。最近帰国して独立したPIはどんなプロジェクトを立ち上げたのか?二年前にいい発表をしたあの大学院生の進捗は?などなど、興味はつきません。今年は、Dr. Qがどんな質問で攻めてくるのか、今からとても楽しみです。

では皆さん、オンラインでお会いしましょう。

学会からのお知らせ

古市-カリコ賞の創設と第1回古市-カリコ賞受賞候補者募集のお知らせ


日本RNA学会では、このたび「古市―カリコ賞」を創設いたしました。この賞の創設にあたっては、先日の東京年会の特別講演者であるKatalin Kariko博士から、先日惜しくも他界された本学会名誉会員の古市泰宏先生を偲ぶための賞の創設が提案され、そのために年会講演謝金を含む賞の創設準備費をご寄付いただきました。そこで、本学会では、このご提案をありがたく受け入れ、この賞を「古市―カリコ賞」と命名し、未来のRNA研究を力強く先導する若手・中堅研究者を対象に、受賞候補者を募集することにいたしました。会員の皆様からの数多くの応募をお待ちしております。

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2024年09月01日 (日)

第25回日本RNA学会年会 発表演題のアーカイブが公開されました

第25回日本RNA学会年会 発表演題のアーカイブが下記の日程で公開されています。

ぜひご覧ください。

・公開期間:2024年7月15日(月)〜2024年7月29日(月)

URLhttps://www.rnaj.org/members/annual-meeting-archive

本アーカイブは、日本RNA学会の会員(一般正会員と学生正会員、および賛助会員、名誉会員の方々)、並びに、第25回日本RNA学会年会に参加登録された方がご覧になれます。

2024年07月15日 (月)

第25回日本RNA学会年会 発表演題のアーカイブへの登録が延長されました

第25回日本RNA学会年会 発表演題のアーカイブへの登録が下記の日程で延長されました。

・発表演題のアーカイブへの登録延長期間: 〜2024年7月11日(木)

演題登録がお済みでない方は、こちらから登録をお願いいたします。年会アーカイブの詳しい情報や動画の作成、ファイルのアップロード法についてはこちらをご参照ください。

また、登録期間の延長に伴い、公開期間も下記の日程へ変更されました。

・公開期間:2024年7月15日(月)〜2024年7月29日(月)

2024年07月05日 (金)

公募情報等

理化学研究所 開拓研究本部 齋藤生命現象エンジニアリング理研ECL研究チーム 研究パートタイマーⅠ・Ⅱ、またはアルバイト募集

理化学研究所 開拓研究本部 齋藤生命現象エンジニアリング理研ECL研究チームでは研究パートタイマーⅠ・Ⅱ、またはアルバイトを募集しています。

詳しくはこちらを御覧ください。

2024年10月04日 (金)

理化学研究所 開拓研究本部 齋藤生命現象エンジニアリング理研ECL研究チーム 研究員または特別研究員募集

理化学研究所 開拓研究本部 齋藤生命現象エンジニアリング理研ECL研究チームでは研究員または特別研究員を募集しています。

詳しくはこちらを御覧ください。

2024年10月04日 (金)

2024年度 PAGS・DDBJ合同 初級者情報解析講習会のご案内

「先進ゲノム支援」では支援活動の一環として情報解析講習会を開催しています。
今年度第1回目は、初級者向けの講習会として、遺伝研スパコンの概要を解説するとともに
Linuxの基礎から遺伝研スパコンの使い方、さらにはRNA-seq解析などの実践例題も扱う情報解析講習会を、以下の要領で開催いたします。

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2024年10月02日 (水)

今後のイベント

2510月
RNA and Developmental Biology
2024年10月25日 10:00AM
2810月
RNAフロンティアミーティング2024
2024年10月28日 - 10月30日
1311月
IAS Frontiers Conference in Genome Engineering
2024年11月13日 - 11月15日
1811月
第29回国際tRNAカンファレンス
2024年11月18日 - 11月22日

賛助会員