私を知っている方には、慶應義塾大学の所属というイメージを持ってくれている方が多いかもしれませんが、最近、理化学研究所生命医科学研究センターにて独立することができました。10月から非常勤のポジションをいただき、1月より本務先も異動になりました。まずは小さなチームになりますが、こつこつとたちあげていきたいと思っています。研究室としては、多様な真核生物においてゲノムの極めて大きな領域を占める非コードゲノム領域に着目します。非コードRNAであったり、トランスポゾンであったりといった、タンパク質をコードしないゲノム領域がどのような機能をもつのか、またその機能を制御することができないか、といった視点で研究をすすめていきたいと考えています。一緒に研究してくれるラボメンバー(学生さん、研究員さん)も絶賛募集中なので、興味ありましたらご連絡ください。

2022年の下半期からは色々な学会や研究会に参加することができて楽しく過ごしていたところ、実は、12月になって新型コロナウイルスに感染してしまいました。ちょうど12月末に慶應のラボを片づけて1月から理研に移るための引っ越しを予定していたので、大変なことになってしまいました。一緒に理研に異動してくれる学生さんとテクスタさんや慶應のメンバーのサポートがあり、中途半端ですがなんとか引っ越しをすることができました。大変ありがたかったです。ラボをやっていくにはメンバーのサポートが必要不可欠だ!ということを早くもひしひしと実感する出来事でした。

今回は痛い目?にあってしまいましたが、やっぱりとくにオンサイトでの学会参加はとても楽しいですし、研究をすすめていくうえで非常に重要な要素だと思っています。私がRNA学会に初めて参加したのは、2015年に廣瀬さんが年会長としてオーガナイズしてくださった北海道の年会でした。大きな会場で緊張するなーと思いながら発表したのが良い思い出です。その後は毎年参加させていただいていて、今では、RNA学会に行かないと夏がこないくらいのイベントになっています。委員としては、国際化担当をしたり、男女共同参画担当をしたりしてきました。もしかしたら、コロナ前にやっていたランチョンセミナーを覚えていてくれる方もいるかもしれません。RNA学会で面白い発表をきいたり、同年代でも既に独立されている方が頑張っている様子をみたりして、元気をたくさんもらっています。こういった学会での「充電活動」が、毎日たんたんと努力し、研究成果をあげていくという基本的なところに効いているのではないかと思っています。みなさまにとっても、RNA学会がそういった素敵な場所になるように、評議員のひとりとして精進していきたいと思っています。

研究についてももちろんですが、様々な経験からRNA学会に「育ててもらって」今回独立することができるのだとしみじみ実感しています。まずはしっかりとした良い研究をすることが恩返しになるかと思いますので、今後とも頑張っていきたいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学会からのお知らせ

Cold Spring Harbor Asia (CSHA)、The Now and Future of RNA Therapeuticsのお知らせ

Cold Spring Harbor Asia (CSHA)、The Now and Future of RNA Therapeuticsが、2023年6/19~6/23まで、淡路夢舞台で開催されます!

  • 発表の締め切りは過ぎていますが、参加の登録は開催直前まで可能です!
  • ご興味のある方は是非、右記サイトから参加登録してください!→ここをクリック

また、本会は新井賢一博士を冠したプログラムの対象であり、日本に大学院生の方は参加費が無料になっています!(注意:食費や宿泊費は無料ではありません、学生で参加登録していただくと自動的に参加費が無料となった金額が提示されます。)

2023年05月23日 (火)

【日本RNA学会】キャリアパス意識調査のお願い

第24回日本RNA学会年会のキャリアパス企画では、ポストコロナの新たなステージに入る今このとき、学会員がなにに悩み、なにを望んでいるのか、またそれに対して学会が取り組むべき活動とは何なのか、みんなで考える予定です。このために、この度、キャリアパスに関する日本RNA学会員の意識調査を行います。みなさまの積極的なご回答、お待ちしております。

【第24回日本RNA学会年会 キャリアパス企画アンケート】
目的: 日本RNA学会員の意識調査のキャリアパスに関する意識を調査し、今後の日本RNA学会活動に役立てるため。
実施者: 第12期日本RNA学会本部(担当: キャリアパス担当幹事)
回答締切: 2023年6月25日(日)23:59pm

以下、続きを読むをクリックしてください!

2023年05月23日 (火)

第34回 Tokyo RNA Club のお知らせ

第34回Tokyo RNA Clubは、フランスCNRSのSeverine Chambeyron博士の来日に合わせ、Relationships of transposon and host in germlineと題して7月11日(火)東大本郷キャンパスの小柴ホール(理学部1号館)で開催致します。piRNAに限らず広くトランスポゾンとホストの生殖能維持にまつわる分子メカニズムを主テーマとしています。Tokyo RNA Clubとしては少し異色かもしれませんが、最先端の研究内容に溢れていますので興味のある方、新しいテーマに触れてみたいという方は是非ご参加ください。(5/19 記事訂正:7/11 の曜日が間違っており訂正させていただきました。

2023年05月15日 (月)

会報最新号より

RNAフロンティアミーティングの報告記

 東京大学大学院理学系研究科 博士課程1年の盛藤舞と申します。塩見美喜子先生の研究室でトランスポゾンの転移が遺伝子発現に及ぼす影響の研究をしています。昨年10月に開催されたRNAフロンティアミーティング2022に参加させていただきました。

2023年04月13日 (木)

女性研究者エッセイ(2) 六倍体柿をモデルとした「植物の揺らぐ性別」の進化に魅せられて

UCDavis Genome Centerにてポスドクをしている増田佳苗です。現在、学振CPDの制度を利用させていただき、東京大学農学生命科学研究科に所属すると共に、Visiting ResearcherとしてアメリカUCDavisにて研究を行っています。今回は、博士課程時代のテーマである「六倍体柿の柔軟な性決定システム」についてご紹介します。皆さん、一度は食べたことがあると思うのですがオレンジ色の甘い果物です。少し地味なイメージがある柿ですが、その花は白く、意外と可愛い形をしています。

2023年01月09日 (月)

公募情報等

2023年 東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 大学院入試説明会(第2回)

東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻の大学院入試説明会(第2回)をオンラインで行います。

http://www.bs.s.u-tokyo.ac.jp/admission/1.html

2023年06月01日 (木)

JAXA_2023年度 「きぼう」船内科学利用テーマ

2023年度 4月11日より下記3つの募集を開始しております。

募集締切は全て、2023年6月29日(木)正午です。

2023年05月19日 (金)

理研ECL制度 (若手PIポジション)のお知らせ

理化学研究所では若手PIを募集しております。
詳細はこちらのweb pageからもご覧になれます。
https://www.riken.jp/careers/programs/riken_ecl/
https://www.riken.jp/en/careers/programs/riken_ecl/call2024/index.html

2023年04月19日 (水)
第24回日本RNA学会年会

今後のイベント

057月
第24回日本RNA学会年会
2023年07月05日 8:00AM
117月
第34回 Tokyo RNA Club
2023年07月11日 1:00PM
1810月
RNAフロンティアミーティング2023
2023年10月18日 - 10月20日

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